米を炊いた上にサーモンとイカのたたき、いくら、専用のタレをかけて出来上がり。
それをダイニングテーブルに並べ、私自身も着席したところで猫が来る。テーブルの下から皿が見えるのだ。
椅子までよじ登ってさあテーブルにお邪魔しますよという段階で、私はあらかじめ用意しておいた納豆を猫の顔の前に出す。
すると猫は、納豆の匂いを嗅いで関心を失い椅子を降りていく…成功である。
と、いうやり取りを、およそ1回の食事中に5〜8度ほどする。大抵の場合、途中でむりやり机にのし上がられ、魚を食べていることがバレる。そして襲われる。
勢いよく近づいてくる猫から無理に皿を遠ざけようとして、箸が落ちたり皿ごとひっくり返したり、猫がテーブルから落ちて恨まれたり……。
インスタントラーメンとかは食べていてもまったく無関心という顔でありがたいが、やっぱり私の好物は魚なのでやめるのは厳しく、そして毎食この攻防をしながら食事するのもしんどい。
猫と暮らしていない人からすれば嫌味のように聞こえる悩みかもしれないが、毎食落ち着いて取れないというのは結構しんどい。
猫は可愛い。
猫という生き物は、Twitterとかでみてる限りは神聖で尊い生き物だ。
でも、ウンチまみれの足で部屋中を走り回ったり、壁紙を破壊したり、寝ている足に噛み付いてきたり、ひっかいて流血沙汰を起こしたりする。