田舎の世帯年収100万未満の母子家庭で育った。大学は出ていない。
家のカビがひどくてずっと鼻炎だった。就職に伴って実家を出たらすっと治ったので笑った。なんだったんだろうと思った。
29の今、技術職でだいたい年収800万前後稼げている。わりとがんばっている気がする。
独身で今後人と交際・同居する気もないので自由に使えるお金がたくさんある。こどものころと比べたら生活は非常にゆたかになった。
インターネットで見かける人や自分の周囲にいる人たちと自分を比較すると、無力感というか、やんわりとした絶望というか、文化資本的なもののねっこが足りていないような感覚がずっとある。
いくら本を読んで勉強してもなにひとつ追いつけない気がする。いくら稼いでも自分は豊かになれないんじゃないかと思うことが多い。
金がないころは、金があればな、金さえあれば、と思っていたところが少しあったのだけど、あとから金が手に入ってもどうしようもないこともあるっぽいな〜と感じている。
心を豊かにするんだ。 話はそれからだ。
はてな版なろう小説