国際刑務所研究センターによると、2018年初頭のアメリカの人口は3億2700万人であるのに対し、世界人口は74億人。
一方、世界の囚人1020万人に対してアメリカの囚人は224万人であるという。
これだけを聞くと多いようにも聞こえる。
だが一方で、日本の刑務所に収容されている人数は約5万人である。
日本の人口1億2650万人に対し、アメリカの人口3億2700万人は2.58倍である。
また、2017年実績で、人口10万人あたり殺人被害者数は、日本が0.24人であるのに対してアメリカは5.32人で22倍の差がある。
犯罪はどこまでが成立するか、どこまで警察が取り締まるかのラインがまちまちであるが、流石に先進国の警察が死体を見つけても捜査しないことは考えづらく、個別にはミスで見落とした事例はあるだろうが先進国ならば暗数は極めて少ないと考えられる。
他の犯罪も殺人に正比例して増減すると仮定するならば、アメリカの囚人は日本の56倍くらいいても不思議ではない。つまり280万人程度まではあり得る数字である。
ちなみに人口10万人あたり殺人被害者は、日本が極端に少ないのは事実ながら、アメリカ以外の西側先進国は多い国でもカナダ(1.80)、ベルギー(1.69)、フランス(1.27)、デンマーク(1.24)、イギリス(1.20)、スウェーデン(1.18)であり、
ドイツ(0.98)、イタリア(0.66)、スペイン(0.66)、韓国(0.59)、スイス(0.53)、シンガポール(0.19)なども含めたらいかにアメリカが突出しているか分かる。