書いた趣旨としては、伝えるほうも伝えられる方も、積極的なアクションは取らずに
たとえば「再生回数」という事実だけが共有できないかというつもりだった。
もはや音楽活動をするつもりのない(というのは推測でしかないが)彼に対し、過去の
作品への賛辞を声高に告げるのは憚られ、SNSに投稿するということは考えもしなかった。
負担にならない範囲で「今でも聴いている人がいるよ」という事実だけでも緩やかに伝えられないものかと思った。
彼と親しい(と思われる)人が以前ブログで書いたところでは、
「(…)にとっては(…)はパブリックなものでなく、パーソナルなものだったんじゃないか」
とあり、活動が終わった理由は必ずしも商業的な理由だけではなかったようだ。
一方で今これを書いている者にとっても、そのアーティストは思春期という特殊なフィルターによって色づけられ、つまりパーソナルなものになっていて…他人に薦めるだけの説得力を持ち合わせていない。
しち面倒くさいことを書いているけれど、要は自分が大切に思っているものを、他人から否定されたくないだけだ。
それでも、これを機に、少しでもその存在を知ってもらえるのは、悪いことではないのかもしれない。
「gillcover & the monkey」に感謝します。彼らの作品が、何らかの形で新しい誰かの心に届きますように。