今後世界ではCOVID-19の抑え込みに成功している地域と成功しなかった地域が明確に分かれます。その安全度を示すランクがAからCまで地域ごとに割り当てられて、ランクが下の地域から上の地域に移動することは大きく制限されるようになります。
地域移動のために受ける個別審査には、かなりの費用と期間が必要になります。衛生管理のできない貧困な地域では実質的に上位ランク地域への移住ができません。たまに密入国を試みる者もいますが、厳重に取り締まられます。ランク上位を保つのに向こうの地域も必死なのです。また、適切な審査を受けて移住してきた者に対しても現地の住民からの風当たりはとても強いものとなります。
ただしCOVID-19が流行った地域でもやがて死者数はほとんど増えなくなります。最終的には「COVID-19が風邪として定着しているかどうか」くらいの違いしかランクごとの違いは存在しません。それでもこの格差をなくすことはとても難しく、世界全体の大きな問題になっていきます。ランク分けそのものが大規模な利権に過ぎないとする説を唱える者もいます。
ランク分けが始まった当初は日本はランクBに位置されますが、その後二年間で徹底的な安全対策がなされてランクAに昇格されます。その後しばしばランクが落とされかかる事件が何度か起きますが、もう10年は大丈夫です。安心しましょう。