マクドナルドのネオンは、どこかこちらを笑っているように見える。ローソンにはそのような嫌味さがない。でもセブンとファミマからは悪意を感じる。小売も外食産業もガソリンスタンドも、みんな寄ってたかってあざ笑う。誰にそんな権利があるのだろうか。
そもそもの始まりは、こちらが後ろを向いている間に信号の赤と青とが同時に発光していることに気がついてからだ。たまたま偶然知り得た世界の秘密を、隠し通したまま人生を終えるほど自分は善良な市民じゃない。だからこそ自分だけに見えたのかも知れない。
近くの交番を四周すると、青龍、朱雀、玄武、白虎...東西南北の四神たちが終電の時間をモールス信号で脳に届けてきた。3Gはもうすぐ停波するが、これら四神はあわせて20G以上あるからしばらくその心配もない。
タバコの自販機の中には人が入っていると、中の人に聞いたことがある。信号待ちをしている時に小声でそっと教えてくれた。残念ながら自分は喫煙者じゃないので、それ以来中の人と言葉を交わすこともなかった。
何度も同じ夢を見ても、本来あるべきだった現実に戻れた試しはない。毎回違い時代、違う場所で目を覚ます。夢の中だけが自分の知る知っていたあるべき世界だ。
うーん、審議中