2020-02-10

Coinhive 事件高裁判決についての所感の一部

Coinhive 事件に対する判決の、高裁有罪になったことについて。

いちソフトウェア開発者として、あの判決によって(主に) Web 開発に二の足踏むことになるんじゃないかとかそういう心配は確かにある。

あの判決有罪になるのは困る、というのも分かる。

しかし同時にあの判決に対して「IT知識がない人が判断するのは良くない」みたいな反応について首を傾げている。

高裁執行を行う裁判官というのは、事件について法解釈をもって判断する専門家というか一種技術者なわけだよね?

なら、その技術者が行った判断尊重されるべきものなのではないのだろうか。

地裁高裁判断が違うとなったら、この事件はその微妙ライン上にあるものなのではと考えないのだろうか。

自分たちソフトウェア開発者IT について(ある程度の)専門家となる技術者だ。しか法律専門家ではない。

今回の裁判において、判事側も弁護側も IT専門家が関わってないということは無いだろう。(実際弁護側はガッツリその道の専門家が関わってるのは知っての通り)

その専門家が関わった判事側・弁護側のお互いの主張を読み、過去判決を調べ、法の解釈をして判決を下してるわけだ。

専門ではない分野の事となったら、多少は調べるかもしれないし、専門家が書いたことを尊重して読み判断してるのかもしれない。そうじゃないかもしれないけど。

その専門家判断に対して「その判断は間違っている」と断ずるとする。

ソフトウェア開発者話題でよく聞くフレーズに「技術者の軽視はよくない」がある。

今回の事件判決に対する反応と「技術者の軽視」の距離はどれ程の物なのだろうか。

果たして自分たちはそれを言うに相応しい行動規範を取れているのだろうか?

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