教室とかに通えばもっと早かったんだろうけど、独学で1年近くペン字の練習をしてきてやっと自分の字が汚い原因がわかった。
自分の場合、汚く見える理由として単純に縦横の線がよれてしまうというもの。
そこまではわかっていながら、どうしたら自然とよれない線を書くことがわからなかった。
綺麗な字を知らなければ綺麗な字はかけないという言葉は多く聞かれたが、ゆっくりと丁寧にかけばきれいな字は書ける。
ただ、普通の速度で書こうとするとどうしても字がよれてしまった。
それで、これは持ち方に問題があるに違いないと問題を絞り込んでいった。
ペンを持つ高さ、角度、握る強さ、親指の位置、中指の位置、薬指小指の位置。
少しずつ調整しながら、結局どれも効果は見られなかった。
そんなことを繰り返しつつ、多くの上級者が共通していっていることに、最終的には力を入れないで書くことが大事という言葉に行き着くことがわかった。
過去にも力を入れないで書いてみたことはあったが、それは主に握りに関する部分の力だった。
そこで手首から何からすべての力を抜いて書いてみることにした。
すると、線は弱いものの、線がよれなくなることがわかった。
ならば力を入れているときと抜いている時、どこが違うのかを何度も書きながら比べてみて行き着いたのが先に挙げた結論だった。
人差し指と親指でペンを持った時、ペンは人差し指の付け根あたりにより掛かるような感じになる。
その、寄りかかっている部分の指とペンの摩擦が強すぎたために、ペンが動こうとしたときに余計な力が加わっていたのだ。
逆を返すと、手首の返しの力で無意識にペンが動くのを抑えようとしていたことが、むしろ線を曲げる結果になっていることがわかった。
そこで、さしずめ指の付け根をヴァイオリンの弦、ペンを弓のように、字を書く動きに連動させてスムーズに動かしてみるとどうだろう。