実家に帰った。滞在時間は3時間くらいかな。昼ごはんを食べて雑談をしてそれで終わり。
父親から虐待を受けたこと、母親には金を騙し取られて裏切られ、そして離婚。そんな家族と呼べないような環境で育った身として、
結婚したからといって、嫁さんの顔を定期的に見せろ、と父親から言われるのは非常に癪で、この数年間とても大人の対応ができなかった。
「家族」を今更作ろうとしている父親に対して、それは私にとっては「家族ごっこ」なんだ、ごっこ遊びに付き合うつもりはないんだという憤りが強い。
ところがだ。今日は弟夫婦も来ていた。3月に子どもが出来て、その子を連れてきていた。今回、私が大人の対応になれたのは、この赤ちゃんの影響が大きい。
「家族ごっこ」に新しい「家族」、本当の家族(血縁関係的な意味での)が出来たためだ。
あの純粋な顔、無邪気な行動を見るにつけ、自分のがんじがらめの固定観念に囚われた「家族ごっこ批判」がとても馬鹿な行動であるんだと思えてきた。
また、12月には自分にも娘ができる予定だ。彼女も本当の家族、新しい家族として父親と付き合うことになる。そんな無邪気さに抗うほど自分の信念を貫かねばならないのか。
産まなきゃ良いじゃん