数年前ネパールに行った時の話
ガイドブックを見ても、「日本人だと見るとかなり吹っかけてくるが、価格交渉も楽しい」と書いてあったのでそれも醍醐味と思いつつ空港に降り立った
◎タクシー
空港を出てすぐにタクシーの運ちゃんが溜まっているので声をかける。というより向こうから掛けてくる
その日泊まる予定のタメル地区まではタクシーで600ルピーくらい(約600円)だと友人に聞いていたが、乗り場のおっさんは1000ルピーだと言う
内心(はいはい早速来たな)とか思いながら「600ルピーで」と繰り返してるとおっさんは手を振りながら離れていった
あらためて見回すとタクシーの運ちゃんと思しき男性は3~40人はいる
すぐにその中の別のおっさんが近づいてきて「900ルピー」と声をかけてくるのでこちらも食い気味「600」と繰り返す
そんなことを何人も繰り返してるうちに700ルピーまでは下がったものの、とうとう誰も声を掛けてくれなくなり、
かと言って今更「やっぱ700でイイっすサーセン笑笑」とかこちらから声をかけるのも違うなと思ったのでタクシーは諦めて、
◎靴
数日後、エベレストトレッキングの途中のナムチェバザールでのこと
新品のサロモンのトレランシューズが2000ルピーで売っていた
もちろん偽物なんだろうとは思ったけど、手にとって見ても作りはかなりしっかりしている
見れば見るほど偽物とは思えないな、と思えてきて、だんだん欲しくなってきた
店主に声をかけて「1000ルピー」と吹っかけてみる
たとえ偽物だとしても外見は正規品と遜色ないものが1500ルピーで手に入るなら万々歳だ
と考えながら交渉するも店主は鼻にもかけてくれない
しまいには店主に「お前の国でこれを買ったらこの値段の5倍以上するだろう!」と言われてしまった
たしかにそうだけどさ……
少し迷ったあげく、仕方なく2000ルピーでその靴を購入した
帰国後知人に見せたら「中敷を見れば偽物かどうかわかるよ。あ、完全に偽物だね。」と言われた
◎番外編
同じ時期にトレッキングに来てた知り合いと一晩カトマンドゥでご飯を一緒に食べたのだけど、食事の終わりに「このあと男だけで楽しい店に行かない?ラマさん(シェルパ族のガイド)も行くよ」と誘われたが断った。宿に帰ったあと、ネパールのそういう店ってどんななんだろ、やっぱり行っとけばよかったかな、とも思ったりもした
寡黙なラマさんがどう楽しむのかも気になった
noteでやれ
ネパールも年々物価が上がってるからなんでしょうか?