2019-07-19

教員は忙しい」と声高に言うのは恥ずかしいからもうやめませんか

ところで、文科省の新庁舎は課ごとの仕切りがなく、近くの打ち合わせスペースでの会話も聞こえてくる。最近、どこかの教員団体の方だろう、「教員は本当に忙しいんですよ」と繰り返し説く声が聞こえた。

正直に言うが、私は聞いていて「恥ずかしい」と感じた。「教員は忙しい」とは良く聞く言葉だ。私も学校関係以外の人に対しては、教員を代弁あるいは擁護するつもりでそういう話をする。けれども・・・。

 

教育が忙しくないとは言わない。真面目にやればやるほど仕事は増えるし、人間相手から自分時間コントロールするのが難しい。仕事を精選する必要があるのも事実。だが、それは教員だけでなく、他の多くの仕事共通する話だ。あまり言いたくはないが、例えば中央省庁企業でそれなりの立場にいる人の労働時間拘束時間は、おそらく学校教員より長い。 最近経済界の中では非常に教育理解の深いある方と話した時のこと。3人のお子さんのうち1人が教員、2人は企業勤め。教員はご多分に漏れず、「忙しい、忙しい」と言うが、どう見ても3人の中では一番時間に余裕がある。「なんで学校先生は『忙しい』と言いたがるのかねぇ」と笑っておられた。

 

私は、教員仕事の難しさ、大変さが世の中に十分には理解されていないと思っている。また、もっと子どもに向き合う時間を増やせるように、学校仕事範囲を整理すべきだとも考えている。その点はこれからもその時々の立場努力する。しかし、教員が自ら「忙しい」と声高に主張するのは、もうやめた方がいい。誰の共感も得られないし、言えば言うほど「世間知らず」に見られるだろう。

※出典:週間教育資料 1215

  • 忙しいと訴えないと、敵を作って石を投げて、それを政策だと言いはる奴にめちゃくちゃにされるだろ? 後、忙しいのだから忙しいといって何が悪いんだよ。

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