SAOのアニメを見ていて、ユージオが致命傷を負ったのになかなか息をひきとらなくてキリトとけっこうおしゃべりをしていて、ちょっと残念だと思った。迫力のある美しい作画で声優さんの演技もすばらしくて感動したんだけどね。物語の展開は原作で知っていたので、私が好きな子供のアリスとユージオが手を繋ぐシーンをアニメで見れて嬉しかった。が、
ユージオの場合、傷ついてから死ぬシーンがアニメだと2週に分かれているので余計「重傷なのに長く生きていますね」という印象になった。アニメの尺的に2週に渡るのはしょうがないと思ったけど弱りきってるんだからユージオにあんまりしゃべらせないで欲しかった。
そう言えばこんな感情前にもあったなあと思った。
フィクションの物語の中で、登場人物が攻撃されて致命傷を負ったのになかなか死ななくて、フィクションだとはわかっているけど「死にかけなのに痛いはずなのに、こんなに長々と喋れるなんてあり得ないよー」と思うことがたびたびある。
物語を作る側としては重要なキャラクターが命を失うシーンを大切に劇的に演出したいのは分かるんだけども、死にかけているのにあまりにもダラダラしゃべられると冷めてしまうんだ。でも、物語の都合上死ぬ間際に重要事項をしゃべらなきゃいけないことはわかる。ダラダラ話すのではなく必要最低限のことを話してさっさと息をひきとってほしい。文豪ストレイドッグスの織田作が死ぬシーンが丁度いいと思った。感動したし。
「致命傷を負えばどんなに強いキャラでもあっけなく死ぬ」というのは一種の美学だと思う。