婚姻届の受付や処理も多くした。その時感じたことは、ほとんどの人は戸籍制度について全く知らない。戸籍制度自体は割と男女平等だ。(待婚期間や嫡出推定は除く)ただ、市民側の意識が古臭いままだと感じたのでここに書いていきたい。
「結婚=夫の氏を名乗る=夫の戸籍に入る 」と思っている人がいるが完全に間違い。お互い初婚の場合、婚姻届を出すと同時に夫も妻も2人とも親元の戸籍から除籍になり、新しい2人だけの戸籍ができあがる。その戸籍で名乗る氏は夫の氏か、妻の氏か、どちらでも選べる。そして、その戸籍をどこにおくか(=本籍をどこにするか)も自由に選べる。よく、夫の親の本籍地と同じにすれば夫の親の戸籍に入れると思っている人もいるがこれも間違いで、あくまで同じ場所に独立した戸籍が存在するだけだ。皇居に本籍を設定している人は多くいるらしいが、その人たちがみんな同じ戸籍なわけない、と考えると分かりやすいかな?
うちは先祖代々、本籍地は決まっている!なんて人もいるが区画整理などでその本籍地を新しく設定できない場合もある。諦めてほしい。
もう現在の戸籍制度は「家」単位じゃなくて夫婦単位なのだ。夫婦で話し合い、どちらの氏にするのかを決め、本籍をどこにするのかを決める、そして、新しい戸籍を2人だけで作るのだ。
ここで、「でも俺のお母さんが…」とか「姉ちゃんが言っててんけど…」とか言うと100パー揉める。窓口で揉めるカップルを沢山見てきた。