たとえばサークルにおけるイベントや職場におけるチームでのプロジェクトなど、複数のメンバーで1つのことに取り組むとき、必ずといっていいほど気になるのが各人の「温度差」である。
たとえばメンバーAは60くらいのパワーをかけている一方、メンバーBは30くらいのパワーしかかけていない、方やメンバーCは90ものパワーをかけている、などという事態が発生する。
各人ともその集団における立ち位置やそれまでの経験値、発想力や提案力等異なる場合がほとんどなので、温度差が生じること自体は何ら問題はないし、やむを得ないことである。
しかし最も忌むべきは、パワーが大きい側が小さい側を、あるいは小さい側が大きい側を、それぞれ貶し合うことである。
大きい側が小さい側に「もっと仕事しろ手を抜くな」などと言ったり、小さい側が大きい側に「そんな真剣になってバカじゃねw」などと言ったり、そんな場面もいくつも経験してきた。
そもそもどちらが正義とかいう話ではないのだから、温度差の存在自体容認しつつ、集団がよい成果を出すためにはどうしたらよいのか、一管理職として考える日々である。