世の中は必ず変わる。高麗屋だけでなく、全国の廻船問屋の商いのやり方も変わるときがくる。すでに日本人は黒船を見たのだ。石炭で湯を沸かしてその蒸気で動く巨大な船を知ったのだ。その蒸気船は、薩摩の南の島から江戸までを五、六日でつなぐのだ。(潮音 宮本輝 文學界2018年9月号)
酒鬼薔薇ファンの世界地図は変わりつつある。酒鬼薔薇王国はすでに終わったのである。
元少年Aこと酒鬼薔薇聖斗の弁護士は共産党系であった。元少年Aが出所したあと、実名や所在を明かさないのには法務省が関わっているという話を聞いたことがあるが、共産党やその協力者もまた関わっていたのではないかと思う。元少年Aの実名や所在についてデマを流す工作は、おそらくすべて暗喩で行われたのだろう。それは少年法に基づく大義名分があった。
柊は立憲民主党と共産党の協力を支持していたが、政治思想は共産党とはまったく異なるし、個々の政策では決裂することもあるだろう。共産党が柊に協力することなどありえないし、柊もまた共産党に協力など求めないだろう。
もしも共産党が酒鬼薔薇王国の内紛に関われば共産党の名誉に関わるだろう。「犯罪を犯した少年の実名を守る」という趣旨でマスコミにデマを流したなら、たとえ逮捕者を出しても支持する人間はいる。しかしただの人間関係のもつれに口を出すいわれはない。