いい話だった。でも最後まで読んでふと思ってしまったのは、あなたは偶然にもすごく幸運な出会いを果たしたというだけで、多くの人は野崎先生のいない世界線を生きてる、ということ。親や公立学校の先生などやはり生育環境ガチャでしかなくて、そこからこぼれ落ちて可能性を失った人の方が遙かに多い、ということ。
本来義務教育はその為のセーフティネットであって、出自の低い子供にも(生まれの良い子供と同じように)平等に学びと気付きの機会を与えるはずのものだった。でもその機能が必ずしも果たせなくなっている今、やはりインターネットで独力で知見を広げられるという追加の選択肢が出来てきたのは喜ばしいことだと思う。親に教わるはずの一般常識を、ネットの他人が教えてくれる。素晴らしい事だ。
願わくばインターネットがクリーンに保たれてほしい。google検索が汚染を窮め、SEOぶちかました詐欺紛いの商業サイトが、切実に“情報”を求めている人の検索活動を妨害しないように。