5年前の話。
その頃私は起業に向け、着々と準備を進めていた。
彼氏彼女の関係性であるなら、起業云々の話は特段明かす様な事は必要無いかもしれないが、今から結婚の可能性のある人にそれを伝えないのも気持ちが悪かった。
なにより、上手くいかなくて迷惑をかけた時に「あの時ちゃんと説明はしたし、君もそれを納得の上で結婚を選択したんだよね?」と言う、完全に自分都合100%の言い訳をする為に、話す場を設けたのだった。
真夏のクソあっつい日にわざわざ、某コーヒースタンドに呼び出し話をした。
私から話した内容はこう。
・苦労をかけるかもしれませんが、それでも良ければ付いてきて下さい。
・つーか、結婚して下さい。
・実は私もやりたい事があるから、応援して欲しい!むしろ手伝って欲しい!
ってな具合でした。
当時の事を思い返すと、舞い上がっていた私も悪い。
皆さんお気付きだろうが、この「やりたい事」がマルチ商法。
ここから、私と彼女と親族全員を巻き込む死闘が幕を開けるのだった。
つづく