巨人が最下位を驀進している。何の不思議もない。結果を出せなかったヘッドコーチがバッテリーコーチまで兼任している、キャリアで3割打った年が1年しかない選手が1軍バッティングコーチをしている、スタメンに右打者をずらっと並べて代打には左しかいない、などいくらでも理由は挙げられるが、一番どうしようもないのは采配がフローチャートで完全に予測可能なことだ。1点以上負けているときはほぼ以下の通り。
・5回 投手の代打にお試し枠の選手が出る。塁に出ればめっけものくらいの扱い。
立岡、田中俊太など。ここで阿部や亀井を出すことはまずない。また、もっと早くから勝負することもほぼない。場合によっては2番にも代打を出せばいいと思われるが、ここでは出さない。
・6回 1点でも負けていれば敗戦処理コースが出てくる。宮国、田原など。今は調子が良い選手が入っているのでそんなに打たれないが、もっと酷い選手が入っていたときはここで炎上していた。この選手たちが勝ち継投や先発に昇格することはほとんどない。また、ピンチになっても点を取られるまで降ろされない。
・7回 小林または投手の代打に大城が出る。小林が何割打っていても8番のまま。捕手交代。
・8回または9回 主に2、8、9番のところに阿部が出る。クローザー相手なので打てない。終わり。
敵からしたらこれほどやりやすい相手もないだろう。流れを変えようという手が一つもない。判子が采配した方がマシである。ランダムな要素がほんの少し入っただけで全然違うはずだ。相手を裏切り、流れを作る采配をしてほしい。
巨人、去年も調子悪いみたいなこと言ってなかった?