飲む前と飲み続けた現在ではどう違うか質問すると良くなっていると言う。
それは効いている、薬が合っていて、あなたがちゃんと病院に行き、服薬してきたから良くなってきたのだろうと自分が言うと、でも不安だと言う。
不安なら先生に話したか、質問したかと聞くと、ごにょごにょ呟く。
先生に聞くのが一番だけど、聞きづらいならまず自分でも調べたりしてみたのかと言うと思いもよらないことだったらしい。それが自分には思いもよらないことだった。
思わず、10年以上薬を飲んでぜんぜん知ろうと思わなかったの?と言ってしまった。
失言だったなと思う。
その時点で学校卒業から10年近く、読書は自己啓発書ばかり、ゲームは携帯の女性向けアイドルゲームを好み、未経験のアルバイトは徒歩圏のお洒落な店が良いと言い、ネット検索も恐がるくらいの人(ここまで、偏見にまみれてるとは思うよ…)に、自分で精神科の薬について調べろ(調べろとは言ってないがそのようにとっただろう)はあまりに大変な事だったかもしれない。でも短大を卒業するくらいだから調べる位…と思う自分がいる。
でも思い返すと病気になる前、子供の頃でも自分からしたら戸惑う位気弱だった。