2018-01-03

大人ってかわいそうだね

ご存知な方はご存知の、ドラえもん台詞である

のび太のお祖母ちゃんをタイムマシン現代に連れてきて、泥酔したのび太のパパ(=お祖母ちゃんの息子)に会わせたところ

パパが泣きながら仕事の辛さを訴え始めたシーンで、ドラえもんがそっと口にした感想

これは大人になってから本当に身に染みる場面である

のび太のお祖母ちゃんは故人だけれど、亡くなっていなくてもこの年になると、

親と言えど弱く小さい、何ならもう自分よりも体も小さく頭も古い、頼りない一人の人間しかない

親がそうならそれ以外の他人は尚のことだ

無邪気に不満や繰り言を訴えて受け入れてくれるような、大きく頼れる存在はどこにも居ない

神様というのはきっと、大人のそんな寄る辺ない気持ちに応じて生まれた、必要不可欠な発明なのかもしれないと思う

俺はどの宗教特に信じていないが、心の中で神様に語り掛けたいと思うことが増えた

奇跡や裁きは与えてくれなくていい

とりとめもない泣き言や愚痴を、苛立たず、心痛めず、無理もせず、ただ静かに聞いてくれるだけでいい

神社で手を合わせるのは、少しの間だけそういう気持ちを叶えてくれる

たぶん仏像でもマリア様でも、何でもいいのだ

けれど、そういった偶像象徴だって誰かが維持管理しているのだし

行ったことはないが教会懺悔室などは、もっと直接的に神職の人が懺悔を聞いてくれるのだろう

そういう代役なり裏方なりがいるとやはりそういう人たちの存在が気になってしまうので

拾ってきた石か何かを神様見立てて、家でこっそり拝んでいるのが一番良いのかもしれない

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