本当に申し訳ないと思う。
でも誤解しないでほしい。年賀状が嫌なわけじゃないんだ。出来る限り残したい文化だって思ってた。
それこそ昔は友達と年賀状を送り合っていたし、毎年1人1人にメッセージを書くのが楽しみだった。毎年増えていくクラスメイト、お世話になった先生、昔からの幼馴染、その年賀状の数が友人関係の資産でもあった。そんな文化が大好きだった。
しかし、状況が変わり出したのは大学進学のために上京した頃だった。誰もがスマホを持つようになりfacebookやtwitterで繋がり、LINEで連絡を取れるようになった。急に年賀状はがきの返信が無くなり、代わりにLINEで返信が来るようになった。そして年々やり取りする年賀状も減っていった。。
今日。社会人になって初めて迎えた元旦。年賀状はゼロになっていた。それは文化の終焉を意味していた。もう昔のように年賀状を書くことはない。
僕の友人も結婚し始めた。僕らの世代から生まれる子供達が、年賀状を知るすべはない。この世代を境界線に文化が終わりに向かっていく事は避けられない。テクノロジーは急速に文化を書き換えてしまった。
だからその世代を代表して後世の日本人に伝えたい。文化を残すことが出来ず申し訳ないと。