2017-11-01

海賊版リーチサイト逮捕で出された損失額4000億円

はるか夢の阯』の運営逮捕ニュースで、違法ダウンロード被害における出版社が出してきた損失額は4000億円を超えるものだった。この数字が「ダウンロード数 * 書籍の値段」なのか「アクセス数 * 書籍の値段」なのかは分からないが、こういう数字が出ると、たとえ海賊版批判する者でも「違法ダウンロードした人全員が正規コンテンツを買っていたわけはない」という反論をしたくなるだろう。確かにその通りである

ただし、こういう反論をする者たちが見落としている点がある。

違法ダウンロードまでして漫画を読む者は潜在的ファンであり、違法ダウンロードサイトがなかった場合は、たとえ購入しなかったとしても、立ち読みしたり借りて読んだり電子書籍の読み放題期間に読んだりしていたはず」だということ。

 

本が買われなくても、コンビニ立ち読みすればお菓子ジュースが買われる。友達のうちで借りて読めば友達との遊びを通じて消費が落ちる。電子書籍サイト無料期間に読んだとしてもそこに広告費が落ちるなどして経済循環が起きる。

 

海賊版は、こうした周辺の正当な経済効果も阻害してしまうのだ。この点を忘れてはいけない。

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