こんな夢をみた
私が昔住んでいた大きな家でスウェット姿で眠気眼を擦っていると、母が「皆さんいらっしゃるわよ」と言い、なんの話だと思っているとチャイムがなる
「久しぶり。なんか雰囲気変わってんな」などといいながら家に上がり込む
私も「すっぴんなんでー」と返し、とりあえず客間に案内する
母にひそひそと「どういうこと?」と聞くと「皆さんお呼びしたから」などといい、そこからひっきりなしに知り合いがくる
保育園のときの友達、小学校のころの友達、大学のサークル仲間、すごい人数が家に来る
終いには私の知らない人、自称母の友人や、撮影クルーまできて、私は「あー、化粧しとくべきだったな」とか「顔すら洗ってねえ」とか気にしながら、ホストとして場を和ませようと冗談を言っている
皆、私と遊びたくて仕方がない様子で、そこからは皆でショッピングモールに行ったり、田舎道で追いかけっこをしたりする
私はというと、私の脚を映そうとした撮影クルーのカメラをおさえ、「脚はやめてください」などと言っている
「なんで」と聞く撮影クルーに「事務所NGなんで」というとその場にいる知り合いたちがどっと笑う
「増田はむかしからイケメンだよね。うちのガッコウのイケメン3位には入るね」などと女子からは褒められ(注:増田は女です)、「あざーす」などと調子にのっている
皆どんちゃん騒ぎで、やれ増田の写真がみたいだの、一緒に遊ぼうだの大盛り上がりし、曖昧に夢は終わる
目がさめた私はトイレのなかでふと、皆なんのために集まっていたのだと考える
誕生日?
そして、次の瞬間、これは葬式なのではと思った
ホストは私
私の葬式?
そう思った瞬間顔から血の気がひいた
びびった私は朝起きて不安を掻き消すかのごとく母に話す
母も気味悪がり、私はいまだびびったままでこうしてここに文をつづっている