2017-10-16

目先の「無料」に目くじらを立てるのはナンセンスだ。

図書館での文庫本貸出中止を文藝春秋松井清人社長要請することがわかった。貸出数の4分の1が文庫を占める地域もあり、市場縮小の一因であるとの主張だ。

まったく逆だ。

図書館の貸出は、市場拡大に大いに貢献している。iPhoneとかのアプリでよくある「最初無料だけど、ここからは有料で」といった「フリーミアムモデル」と一緒だ。

このモデルは、利用者層の拡大に抜群の効果がある。無料から利用者基本的に損はしないからだ。「使ってみる」の障壁が、かなり低い。最初から有料では利用者層は拡大しない。図書館とは、ITが発達する前からフリーミアム戦略実践した、先人たちの知恵なのだ

ぼくが本を読むようになったのは、小学校図書室の存在が大きい。休み時間偉人伝や図鑑児童小説等に触れた。父と一緒に本屋に行った際に、図書館に無かった同じシリーズの本を発見し、買ってもらう。読み終わると、また次が読みたくなる。こうして、興味が広範囲に広がる。

今では本屋全体が興味の対象で、月に15万円以上は書籍代に消える。

もし学校図書室がなければ、本との接点が全く無いので読者層にはなりえなかったと思う。

  • 全てを有料にしろとは言ってないやろ。 せめて、発刊して1年後から貸し出し可能みたいな期限をつけろって話。

    • 3mのちくわ @tikuwa_zero 2日前 仮に図書館が新刊を収めなくなったら、その新刊の売り上げはガクンと落ちるよね。そも最初から自分で金を出して新刊を読む気がない人は、結局新刊を買わ...

    • @pinoco @kunoka 2日前 うーんまあ、そう思いたいならそう思ってればいいんじゃね?実際に図書館で需要が高いのは恐らく文庫本じゃないよね。文庫本借りてく人は、図書館に文庫本なくな...

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