オカルトは俺も好きだけど、それは遊びの世界というか、SF小説を読む程度にフィクションとして捉えて楽しんでいるし、他の人もほぼ全員そうやっていると思ってた
占いとかもそう、おみくじもそう、神社仏閣も、怪談話も、エセ科学も、みんな同じレベルで、アハハって楽しんで終わりだと思ってた
おみくじや占いは、良いことは自信をつけるため、悪いことは気を引き締めるため、そんなきっかけ以上のものと考えたことすらなかった
でも、現実って違うんだね
ガチで信じてる人が一定数存在してて、自分が仕事で失敗したことや家庭がうまくいかなかったことに対して、自分がどういうアプローチをしてどこで失敗したかを内省して突き止めることをせず、その時の運勢や星回りや、過去のオカルト的背景を考えることで理解しようとしている人がこの現代でもいるんだね
江戸時代までは、知識階級は違うだろうけど、庶民でそういう人が多かった、ってのはわかる
なんなら大正時代くらいまではそこそこいたって言われても納得できる
俺の妻の母、20年前に庭に除草剤を撒いて主を殺したことを今でも悔やんでて、家庭がうまくいかないことがあるたび、原因追求と改善を試みることなく、主のことを悔やみ、占いを見てる
嫁の妹、ガチめで風水のアドバイスをして、家具の色とか忠告して来る
嫁は受け流してる
俺はギャグだと思って笑ってた
ギャグじゃなかったんだね
こわー