10年くらい前にSMシリーズをかじった程度の本読みだが、最近Vシリーズの「黒猫の三角」を読み、合わせて解説サイトも覗いてみたら、VシリーズはSMの犀川の母ちゃんが主人公のお話だと知った。
なんだよ、ミステリ小説でも主人公は血統かよ。と、一気にS&Mシリーズの世界観のスケールがオレの中で小さくなった。
こういうキャラクターが、特に主人公が血統とか血筋で箔を押されちゃうと、政治家の世襲の話みたいに他人の入り込む余地がなくて腐すしかなくなっちゃうよね。
「歴代総理は家系図たどるとみんな親戚」みたいな話で、世界を一部の身内だけで回してるように感じられる。
まあ下層民読者でも何かしら親から継いだもの・子に継がせるものがあるにしろ、やっぱり主人公レベルの血統との差は歴然なわけで。