すこし昔の話。
流産ののち、妊娠した。つわりは辛かったけど、安定期には落ち着いて、きっと今年は忙しくなるなぁ、とか思っていた。
しかし、妊娠後期に入って異常がみつかった。状態はある程度判断ついたが、病名確定せず。
どんな子なのか、妊娠中怖くて仕方がなかったけど、生まれてきた我が子は、とてもかわいくてかわいくて…でもすぐお別れになってしまった。
こんなことってあるんだ、と思った。
短い時間しか一緒にいなかったのに、この喪失感はなんなんだろう?
検査の結果、常染色体劣性遺伝の可能性があるということらしい。次に妊娠した場合、1/4の確率で子供は同じ病気になるようだ。つまり、また子供を看取ることになるのだろう。1/4の確率で。
この確率って高いのか低いのか、よくわからない。でも当事者にとっては0か100でしかないんだな。
配偶者は親族でもない。こんなことってあるんだな。そして結局、同じ病気っぽい人、ネット上にもいない…(Google先生…)。
生命の選択というけれど、もし1/4で子供が死ぬとわかっているなら、そもそも子供を持つことを諦めるしかないのだろうな。
もう一回子供を看取る勇気がない。そして配偶者と別れるのも全く考えられない。
こういう理由があるって、知らなかった。
こういう人生もあるんだな。