最近、「インスタ映え」というものを気にするタイプの人たちが目立つようになった。
話題の食べ物を食べに行くのではなく写真を撮りに行く人たち、有名テーマパークではインスタ映えする写真を撮りたいがために危険行為をおかす人たちも見受けられるようになっている。
これらの行為の原動力となっているのは、「自己顕示欲」であることが多い。
しかし、自己顕示欲は多かれ少なかれ普遍的に誰しもが持っているもの。
ではなぜ今までこのような問題に発展しなかったのか。
インターネットが普及する前、自己顕示欲を満たすためにはそれなりの技術や能力が必要だった。
多くの人に作品や自分のことを発信するには、発信できる媒体まで自力でたどり着かなければならない。
作家となり作品を出したり、タレントとなりテレビに出たり、自己顕示欲のためにある程度の能力が育てられた。
マスコミの特権だった大衆性は、誰しもが持てるものとなったのだ。