テーマパークでキャラクターの後ろで踊るダンサーさんのことを応援している。
テーマパークのダンサーは若手俳優なんかと違い、そもそものオタクの母数が少ないため人気不人気の差がシビアだ。
ファンが常に10人20人来ていて、全体規模でいうと50人をゆうに超えるダンサー
ファン総数が片手で時には1人もオタクが来ていない日があるダンサーと明確な差が出てしまう。
他のダンサー追い(担当の意)の友人たちにはこの状況を羨まれる事もある。確かにオタクとしては被り(同担の意)が少ないためファンサが貰いやすい、ポジション取りが容易などの利点は多い。
けれど自分が応援している人の良さが理解してもらえないと言うのはなかなか堪えるものがある。
そして、そう一番思っているのは本人なのだ。
ファンが増えることもなく一年、また一年と過ごしそして今いるオタクをせめて守ろうと固定のファンへのファンサが過激になる。
その結果固定のファンたちが私たちがこの人をみてあげなければと、どんどん少数精鋭の過激派集団が出来上がっていくのだ。
そんな厄介なオタクのついた人を応援しようと新規は思えるのだろうか。もう泥沼だ。
キャラクターの後ろで踊るダンサーを影と呼ぶ人がいる。言い得て妙だとおもう。私の応援するダンサーはその影の中でもより濃い影、きっと影から生まれた闇なのだろう。
毎晩毎晩こんなことを考えては、降りようと何度も口にしてきた。けれど朝起きるとそのまま荷物をまとめてパークへと向かってしまう。
結局私は追いが退園するまできっとオタクをやめることができない。
一番闇が深いのは誰なのだろうか。
一番は誰かとか無意味なことを考えるのはやめような 一番だろうが二番だろうが駄目なものは駄目