今回はとなりのヤングジャンプ
どこかは忘れたけど、以前に女子観察漫画みたいな文言を見たことがあって。
いわゆるヒロインのキャラクター性に頼った、適当に動かしているだけの漫画とかを揶揄した言い回しなんだろうね。
私は、プロットが録になくて設定したキャラだけで何とか体裁を成そうとしている漫画を「キャラ漫画」とかいうこともあるけれども、女子観察漫画のほうが切れ味は鋭いね(笑)
別にこの漫画を指して言ったものではないんだろうけれども、こういうのこそまさに女子観察漫画だよね。
コマ割りも何もない、主人公が縄跳びするだけのシーンに数ページ割くとか正気の沙汰じゃない。
とはいえ、ここまで振り切れるとコンセプトがはっきりしていて不必要な箇所での期待を求めなくて良い分、求めている人が安心したまま読めるっていう側面はあるかもしれない。
「泣いた」
いや、実際に泣いたわけではないけれども、気持ちとしてはそれ位になったなあ、と。
今回は登場人物たちが終始和やかで、展開も朗らかではあるんだけれども、だからこそ読者目線で俯瞰して見たときにグッとくるというか。
本音をそのまま感情に乗せて言葉にしない秀人から出てきた素直な呟きとか、それに喜び勇んで同調する二人とか。
そしてラストね。
お面越し、キャラクター越しでの言葉だけれども、そこには確実に秀人自身の想いも含まれている。
それにちゃんと応えてくれるちほのシーンとか、今までの話での積み重ねもあって破壊力抜群だなあ。