2017-06-26

侮辱を甘受する

まさか修論テーマを今の時期になって教授ちゃぶ台返しされるとは思わなかった.この3か月間の計画は全て無駄になった.

意気消沈した中で修士研究計画を練り直すためにPCに向かっていると,隣に1年上の先輩が座った,どうやら実験が上手くいっていないらしい.

機器調子が悪いそうだが,具体的な原因が分からないというのだ,

まあよくあることだ.機器メーカーに問い合わせることを視野に入れて対策練るしかないですね,と答えたら

「昔の人が苦しくても下に穢多非人がいると思えば楽に思えたように,君という最悪な状況が下にいると思うとまだ気が楽だよ」

笑顔で私に言った.

私は相手の口調で瞬間的にどう反応するか決めて笑いなど返す節がある.その先輩の口調はまさに冗談であった.だから反射的に笑った.

しかし,その内容はよくよく考えるととんでもない侮辱のように思えた.少なくとも,失意の中の私を励ますような冗談とは到底思えない.

反射的に返した笑いが色を失い,乾いた笑いになる.そして怒りと殺意が沸々と湧いてきた.

哀しいかな,私は昔からこういう侮辱に直接歯向かうことなく,なんとかして消化して耐える節がある.

今回も耐えた.乾いた笑いで,結構エグイ冗談ですね,そんなそんな,あははは,と

先輩にとっては少々キツメの冗談でも受け流した人間しか思っていないのだろう.

いや,もう何を言ったかも忘れているのかもしれない.

まあ,こんなこともあるさね.

私はまた侮辱を甘受した.

いつかダム決壊して本当に人を殺す日が来るのかもしれない.

いや,いつか殺すんだろうという妙な確信がある.家庭を持ったら大分マシになるんだろうけど.

それまで上手くストレスを消化する方法を見つけないとな

それかこいつをプリントアウトして病院行くか

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