プログラミング教育の重要性が指摘される昨今ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
プログラミングを始めたいと思っていても、何から始めたらいいかわからない方も多いと思います。そうした人たちがどこでつまづくのか考えてみました。
まず、普通の人がプログラムを作ってみたいと考えたとき想像する普通のプログラムは、きっとウィンドウがあってその中に写真や文字があるようなものでしょう。
しかし、これらは大変高度なプログラムです。全くプログラミングをしたことがない人がいきなり作るのにはハードルが高すぎると思います。
じゃあ、ハードルが高くないプログラムというのはどういったものかという話ですが、それはWindowsのコマンドプロンプトやMacのターミナルといった、テキストだけの環境で動くプログラムです。
でも、プログラミングをしたことがない人にとっては、コマンドプロンプトやターミナルの方こそ難しそうなイメージが付きまとっていることでしょう。
このギャップが、プログラミングを始めたい人に立ちはだかる壁なのではと思うのです。
そもそもテキストだけの環境で動くプログラムのほうが簡単だ、という話にピンとこない方も多いと思いますので、1から100まで表示するプログラムを例に説明します。
まずテキストだけの環境だと、変数iが1から100までの間iを表示してからiに1を足すことを繰り返す、というだけで作れます。
けれども『普通の』環境だと、まずウィンドウを表示し次にウィンドウの中に文字を表示するスペースを用意してそれから変数iが1から100までの間iを表示してからiに1を足すことを繰り返す、ということをする必要があります。
このウィンドウを用意するという手間が案外難しい。最近は開発環境も充実してきてかつてよりは確実に楽になっているとは思いますが、それでもいきなりここから始めるのは覚えることが多すぎて挫折の原因になるのではと思います。
なので、一見難しそうに見えるコマンドプロンプトやターミナルを使ったほうが、プログラミングの最初のとっかかりにはいいのではないかと思うのです。
これは私自身がターミナルから覚えたという体験から出た考えなので、もっと他のアプローチからプログラミングを覚えた人や、こうしたアプローチで結局うまくいかなかったという人の話など、トラバしていただければ幸いだなぁ、と思います。