2017-03-31

ブルゾンちえみ面白

一言で言うと、「格好いいは格好悪い」だと思う

そして、格好悪いやつは笑われる


渡辺直美パパイヤ鈴木みたいな、「デブなのにすげえ!」みたいな、ギャップ面白さに似た部分はあるけど、少し違う

ブルゾンちえみにはギャップ面白さはそんなにない

ブルゾン面白いのは、格好つけてるのに格好良くなってない、思春期ヤンキーが滑稽に見える面白さだ

(もちろん、ネタの内容そのもの面白さもある程度あるんだけど、ここでは置いておく。反語マジで返す言語的な面白さや、重箱の隅をつつくような具体的例示が彼女ネタの中身の面白さな訳だけど、まあ、小さい面白さなんでここではどうでもいい)


そう思うと、withBがなぜちょっと気になって、ちょっと面白いかも説明がつく

実はそんなにイケメンじゃないし、実はそんなにいい身体してない

それが、そんなに格好良くない女に、ホストのように尽くす様、絵になっているような気もするんだけど、実は絵になってない

そこが面白い


ブルゾンちえみトーク見てると、本当に格好いいと思ってやっているんじゃないか、って感じる節も確かにある

しかし、本当に格好いいと信じているなら、それをネタにしようとも思いつかないはず

「格好いいと思ってやっている私、なぜか鏡で見ると格好付いてないし面白いわ」みたいな発見がどこかであったんじゃないかと思う

まり、本当は望んでいる自分の姿とのギャップ気づき、そうなれない癖にそれに憧れる痛い自分へのセルフ風刺、それがブルゾンちえみの真の芸風だと思う

そして、それを芸風にすることにより、好きなものに憧れるイタさを少し自己肯定できる

彼女の言う、「自分は(あなたは)そのままでいい」はそういう意味だと思う

痛い自分自分の一部、痛い自分面白い、痛い自分も飯の種、ってことだ


ブルゾンちえみがつまらない、どこが面白いかわからない、って言っている人の声もよく聞く

正直言うと、ブルゾン自己への批判姿勢まで見れていない人がそう言っているように感じる

まりブルゾンちえみは本当に格好いいと思って格好付けているだけと思っている人

または、批判姿勢に気付いていたとしても、それが心に刺さって痛くなる人だ

ブルゾンちえみに何を見るかは、本人の姿勢のものなのではないか

「お前格好良くねえよ」って言われたくない人にとっては、ブルゾンちえみ面白くないだろう

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