2016-04-22

http://anond.hatelabo.jp/20160421072734

どんな工場にも「定盤」と呼ばれる平面基準が設置されています

それは、何を作るにしても全ての基準となる完全な平面が必要からです。

完全な平面を作るには3面摺りと呼ばれる手法が使われます

これは3つの物体を交互に擦り合わせ、高い部分を少しずつ削りとる手法です。

高級な定盤では表面の粗さや設置の際の自重によるたわみなども考慮されています

大きな穴に小さな軸は入りますが、小さな穴に大きな軸は通りません。

工業的に物を生産するためには、違う工場で作られた部品が組み合わせられるように、

なるべく正確な世界共通物差し必要になります。そのためには、

初めにとても大きな長さを考えて、適当スケールに縮小すると使い勝手が良さそうです。

メートル現在光の速さで定義されていますが、もとは地球の全周長さの4000万分の1でした。

機械の多くは単純な幾何学形状の組合からできています

完全な平面があると、円柱や直方体が作れます。より正確に言うと、

正しい形状かどうかの確認や、正しい形状にするにはどの部分をどの程度修正すれば良いかが分かります

ドリルバイトなどの工具は正確な円柱や直方体に刃をつけたものになっています

ロクロの高級なのが旋盤、ロクロに砥石を付けて回すのが研削盤、ドリルを付けるとボール盤

材料や工具を縦横に動かせるようにしたのがフライス盤と呼ばれる工作機械です。

工作機械があれば色々な機械が作れるため、機械を作る機械として「マザーマシン」と呼ばれます

マザーマシンの精度が製品に転写されるため、100分の1ミリ精度の機械をつくるには、

1000分の1ミリ単位の精度を持つ工作機械必要だといわれています

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