組体操の話題で思ったんだけど、学校教育の体育って質が低いと思う。
指導要領はあるのだろうけど、それに沿って指導しているのか甚だ疑問。
順々にステップを踏んでいけば、出来なかったことが出来るようになる、わからないものがわかるようになる、という経過を辿れた試しがない。
大人になってから体操教室に通ったり、水泳教室に通ったり、ダンス教室に通ったり、スポーツジムのパーソナルトレーナーについてもらったり、いろいろしてみたけれど、どこもちゃんと理詰めで教えてくれたし、怪我しないことを第一に考えてた。
子供を相手にするのと、大人を相手にするのでは勝手は違うのかと思ったが、体操教室の先生が幼児を指導してるのを観察すると、移ろいやすい子供の気分をコントロールしつつも、放任にはせず、偶然できちゃうのではなくて、順序を踏んで出来ることを基本にしてた。
例えば倒立を教える時に、ただ逆立ちで長く維持できるのを良しとはしてなかった。
何分立っていられるかではなくて、逆立ちではなくて器械体操の「倒立」であることを重視していた。
やってはいけないことの説明から始まり、正しい転び方の説明から始まり、そのあとに倒立の指導に入る。
その間も、もちろん子供たちが飽きないように上手に機嫌をとりながら。
基礎的な体力をつけるための筋トレのようなことも、飽きないように遊びの要素も交えつつ、かつ安全な方法でやっていた。
なぜ学校の体育がアレなのか、いろいろと考えてみたのだけど、体育の思想が軍隊教育のそれそのままなんじゃないだろうか。
集団行動を学ぶことが第一、チームプレイを学ぶことが第二、個々の能力を伸ばすことなど目標として三番目以下なんじゃないだろうか。