あとでワンコにご飯をあげるために、ドックフードをお皿に乗せておいた。
そして机の上に置いたままの犬用のそのお皿をぼんやりと見ていたんだ。そこでふと思ったことがあった。
犬用のお皿にワンコのイラストが描いてあるよね。だけど、ワンコは絵を認識できないと思う。それができたらワンコはテレビが見れちゃうことになる。
犬が食べるお皿に描かれた、ワンポイントなイラスト。それって何のために描かれているんだろう。
今まで僕は、犬に楽しんでもらうために描いた、というなんか変な錯覚を持っていた。だって楽しいイラストがあるとワンコも楽しい気持ちになってくれる
ような気がしていたから。
そういえば、昔、ワンコにぬいぐるみも買ってあげていた。ワンコって形の理解はできるのだろうけど、それが結局、何なのかはわからないのではないかな?
ワンコにとって大事なもの。それは「手触り」と「噛みつき加減」と「形」ぐらいなんじゃないか。
つまりさ、ワンコに与えるものって、本当は別に人間からしたら無意味な形をしていたっていいんじゃないのかな。
さきほどの話に戻るね。犬が食べるお皿に、犬が認識できないはずの「イラスト」が描いてある「意味」ってあるのかな?少なくともワンコには意味がないように見えるんだ。
ワンコについてそんな詳しくないけど、カラフルなお皿とかだったらわかって楽しいかな?とは思う。もしかしたら色もある程度、認識できるのかもしれないからさ。
だけど、お皿に描いてあるかわいい犬の絵とかなんてもうワンコは何もわからないだろうと思うんだ。
むしろ飼い主が楽しむためのもの。そちらの方が大きいような気がする。だとしたら
だいたいの犬用グッズとか、犬のために作られたものっていうのは……僕いわく、もともと誰のために作られたんだろうな?って考えちゃうんだ。
で、思ったこと。
お互いに楽しむためのツールっていうことでいい?
ワンコのイラストが描いてあるお皿を買うと飼い主がわくわくして楽しい。
そのお皿でおいしいご飯を食べれるからワンコはそれが楽しい。さらに飼い主がうきうきしてるとワンコも元気になる。
デザインって、機能にプラスしてかわいさとかを表現するよね。それって誰かを喜ばせるためにするでしょう、普通は。
どっかのサイトにデザインっていうのは機能性と美しさを合わせたものを言うって書いてあったよ。
そう思うと、なるほどなって思った。