2015-08-10

真面目に物事へコツコツ向き合える人が理解力を持っているとは限らない。

今日、試用期間満了後の雇用契約延長を行わないことの決定と、

その通知を行った。

相手は20代後半の男性当方は30代中盤の管理職です。

職種IT関連企業での提案型営業。

文学が好きで、読書家で、

彼は、困難にコツコツ向き合って解決していくタイプだと採用面接時に感じた。

前職は求人営業。

現にその通りの人物だし、判断は間違っていなかった。

ただし、私は

"困難にコツコツ向き合って解決していくタイプ"にある種の幻想を抱いていたように思う。

そういうタイプは例え未知の分野の事柄であっても、

学び、吸収し対応できると思っていた。

IT分野に限らず、物事というのはとかく抽象的だ。

例えば、受注業務を覚えなさい、とタスクがあったとしても、

そこには、受注の為の手続き、受注した内容の把握、社内での処理手続き、処理後の手続きが内在される。

受注した内容・・・と言ってもこれは業種ごとに異なるけれど、

特に受託請負関連の業種だと、お客様毎にその内容は異なるので、

都度、細かにそれを把握する必要がある。

"困難にコツコツ向き合って解決していくタイプ"であって、

この、"抽象的な物事"への理解力に欠ける場合

いくら学び、吸収しても成長を実感できないことがある。

なぜならば、

抽象的な物事への理解は、

具体的な事象にコツコツと向き合って解決していく類ではなく、

向き合うより、ある種の想像力を以て接することに依るからだ。

与えられた情報を集約して自身の頭で解決するという表現が良いかもしれない。

真面目に向き合えるかに加え、

与えられた情報を集約し、抽象的に物事を把握できるか・・・を人を選定する時に見る必要があると、実感した。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん