2015-07-05

http://anond.hatelabo.jp/20150705133558

マンガ想像力ほとんどを補完する。ドラマアニメになると想像力の入り込む余地ほとんどない。

いやいやいや、確かに映像としての情報量は多いよ。でもセリフとして陽に語られる情報小説に比べてはるかに少ないだろ(良い作品の多くは)。映像的な情報、つまり場面がどこで、そこには誰がいて、どういう恰好をしていて、といった情報は見ればわかるんだから想像力必要でないけれど、描写されない場面で何が起きてたかを知るのは想像力必要だろ。うまい映像作品っていうのは何を写すか以上に何を写さないか=どこを想像力に委ねるか、がうまいわけで。

小説原作映像化の場合小説では想像力に委ねられていた部分が映像で明示されるのと、小説で明示されてた心情やエピソード映像では想像力に委ねられるのと、両方起きる。しか小説既読者にとって後者は既知の情報なので、前者の効果だけ見えてトータルで想像部分が減ってるように思える、ってことじゃないかなあ。それでもうまい映像化は、後者の部分で原作小説解釈にも新しい見方を与えてくれたりすると思うけどね。

小説が読めない人がいるように、映像作品の「描かれない部分」を解釈できない人も、わりとたくさんいる。セリフで全部説明するドラマが氾濫してるのはそのせいだろう。それでも、エンターテインメントの良作は、裏の意味が読めない人にも適度に視覚的な楽しみを与えつつ、理解できる人にはさら大きな物語を見せるってことをやってるよ。

記事への反応 -
  • 登場人物の声や姿形、情景を思い浮かべることなく小説・物語を理解し楽しむことができるのか? 単語が表す事物事象も認識していないのか。文を理解しているのではなく、ただ文字が...

    • マンガは想像力のほとんどを補完する。ドラマ・アニメになると想像力の入り込む余地はほとんどない。 いやいやいや、確かに映像としての情報量は多いよ。でもセリフとして陽に語...

    • 小説を読むときにどのくらい想像するかって、思った以上に個人差のあるところだからな。 個人的には、本文を正確に反映しているわけでもない曖昧なイメージ画像が散発的に出てくる...

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