イケメンだけど体を触られたことはない。でも隣に座りたがらないのはしょっちゅうだ。
遠目からかっこ良すぎるやろという声が聞こえることもあればキショっと聞こえることもある。というか割合はキショっが大半だけど。少なくとも関西ではかっこいい=きしょいらしい。
コミュ症の眼力が強すぎるイケメンなので、ただ黙ってスマホ見てるだけでもとなりに座る人間はあまりいない。席が埋まってくればおばちゃんおじさんくらいは座るかな。
逆にいえば若いのはわざわざ人を見て警戒して行動しているということか。
先日ある公立大に行く用事がありイヤホンをして耳を塞ぎたかったが乗り過ごすわけには行かなかったのでそのままだった。
3流大でもないのにやはり罵詈雑言が聞こえる事がちょくちょくあり、帰りの電車ではイライラしていた。
どこかしらから若い女の声がこちらに向いているように感じ、さすがにイライラが限界だったのでカナル型ヘッドホンをした。意識的ではなかったがイヤホンを出す時に舌打ちした。
向こうからムカつくわとかなんとか聞こえてきたが、その後一切無視して人の顔も見ずスマホをじっと眺めていた。
左右隣の客はどちらも降りて、左にロングスカートの客(顔は確認していない)右の若い男と思われる客(顔は確認していない)が座った。
男がさっき女の声がしている方向を気にしてから、そちらの方へ立ち去った。それは別に気にしていない。
自分が降りる一つ前の駅で停車した時前の列に座っていた女が立ち上がり、こちらに何かを言って(おそらくキショなどの罵詈雑言)から降りた。
隣のロングスカートの女がこちらを確認してるように周辺視野で感じ、その後その女は席を立ち別の席へと移動した。そういう移動をする奴は別の席に座る瞬間くらいにわざわざこちらを伺うようにみるんだよな。
見た目の美醜で隣に座る座らないが変わるわけではなく、異形の者に対しては距離を取ったり、逆に反撃を受けない程度の距離と絶妙な小さな声で罵詈雑言を浴びせかけるなどの嫌がらせをする自称普通の人間が大勢を占める世の中だからじゃないだろうか。
そんな輩がほんとに普通なんだったら、この国終わってると思うけどな。
普通が褒め言葉で、人気のアイドルグループに飛び抜けた美人がおらず、人気のダンスグループが土建屋の兄ちゃんの集まりみたいな時代には、黒子ぐらい存在が薄くないと鼻につくと言って排斥されるんじゃないだろうか。