快感回路というなんとも怪しげなタイトルの本を読んでいる。どちらかという素人向けに書かれた脳科学の本で、小難しいことを学ぶのは億劫だけど手っ取り早く面白いことを知りたいという自分にはとても適している。
第1章で、ネズミの脳に電極を埋め込んで快感を刺激するっていう実験が紹介されている。レバーを押すと快感が刺激されることを知ったネズミが、狂ったようにレバーを押し続けるっていう実験結果が淡々と書かれていて、ちょっと恐ろしい。
ただ、こういう実験結果を読みながら、同じようなことが人間に対してわりと日常的に行われてるんじゃないかというようなことを感じた。自分の周りには脳に電極を埋め込まれた友達なんていないけれども、外からの刺激で快感ラットを作ろうとしているような産業はたくさんある。
ネズミの例では、1時間に7000回もレバーを押したことが紹介されていたが、これは人間が1時間に7000回スマホ上に表示されたオブジェクトを叩くのとそこまで違うことなのか。脳に直接行われるか外からの刺激で発火するかという違いがあったとしても、その強さが同じならヤバさはあまり変わらないんじゃないか。
本にも書かれているけれど、快感は大事なシステムだ。快感のおかげで、食べ物を食べたりセックスして子孫を残したりということが優先されるようになる。けれど、快感を感じる対象が生存に関係のない方向へどんどん傾いていったらどうなるのか。快感レバーの味を覚えたラットのように、生存本能を捨ててただ自身の脳を刺激し続ける、とても奇妙な物体になるだろう。
まあとにかく、面白い本だったよ。
シャブ中がそうだよ
快楽電極ボタンを寿命の間、ずーっと押し続けて快楽に浸り続けたネズミと、快楽電極ボタンもなく苦痛に満ちてはいるがあるがままに生きた野生のネズミ、どっちが幸せだろうか。 快...
FXも同じだな。適当にやって、たまたまけっこう儲かったりしたら快感をえてしまう。 その快感経験を繰り返すと、快感のためだけにトレードし、やがて破産する。 快感を感じずに淡々...
トラバ間違えた。元増田に付けたつもりだったのに。すまん。
そもそもネズミに人間と同じような快感という概念があるのか 線虫に置き換えて考えてみよう