鼻が好きだ。自分の鼻も、誰かの鼻も。幼稚園の頃はは自分の鼻に石を詰めて遊んでいた。今でもよく鼻を膨らませて触るのが好きだ。鼻は僕に取ってライナスの毛布なのかもしれない。
さらに好きなのは好きな女の子の鼻だ。小学校の頃、初恋の女の子ができた。綺麗な目と、はっきりした形の鼻の穴をもっていた。といっても豚ではない。当時は上戸彩に似ているなーと思っていた。もちろんクラスのヒロインだ。
その当時といえば、女子でも男子でも鼻に鼻くそがこびりついているのが当たり前だった。俺は嫌悪していた。なぜ鼻の穴をきにしたいんだろうって。そこに鼻くそがこびりついている事を恐れないのだろうかって。僕はいつでも鼻の穴に鼻くそがついていないか気にしていた。それはその女の子も同じだったようだ。彼女の鼻に鼻くそがついているのを見たことがなかった。人前ではめったに鼻をかまないし、花粉症か風邪で鼻がグジグジのときはマスクをしていた。
そんな彼女が一瞬の隙を見せたのは登校する時間だ。その当時は仲のいい友達が登校するまで暇で、玄関でその友人を待っていた。そんなとき、その子が来た。軽く挨拶した。そのときに彼女の鼻に鼻くそがついていたことを僕は忘れない。友達を待つのを忘れて急いで教室へ戻ったのを覚えている。
なぜ鼻に焦がれるのかが分かったのは最近になってからだ。おそらく鼻は肛門に似ているのだろう。鼻からは汚物や鼻くそが放出される。いわば肛門だ。それをおしげもなく露出させることへの羞恥心。さらに、可愛い子の鼻はその子の秘密を見れるようで興奮するのだ。
ことだまですか?いいえ変態です。