私は人に嫌われる。
小学生の頃、吹奏楽部で私以外はみな一年上、という楽器をやることになった。
最初は「○○ちゃん、○○ちゃん」と可愛がってくれた上級生たちは、ふと気がついたら私を仲間外れにし、ヒソヒソクスクスやるようになった。
中学生の頃、休みの日に街で同級生二人に会った時、一人は私に気づいて手を振ってくれたがもう一人は目をそらした。
気づいたほうの子が「ほら」と私の存在を知らせたが、こちらを見ようともしなかった。
高校生の頃、体育でペアを組んで行動することになにった女子は、露骨に私を嫌った。
同様に私を嫌っていた女子と一緒になってヒソヒソやり、体育が自習になった時(私と行動せざるを得ない状況になる)
「あたしイヤだー!」と叫んでいた。
派遣でとある会社で事務をやることになった時、そこの先輩(年下)二人にも嫌われた。
露骨に意地悪されたりはしなかったが、「こいつ要らない、こいつ嫌だ」というオーラが出ていた。
上司が気づいて別の部署に移動になったが、そこではさらに嫌われた。
リーダーはいじめこそしなかったが私をゴミみたいな目で見ていたし、目の前で露骨にヒソヒソする人たちもいた。
私をサンドバッグにしてみんなが団結していた感じだった。
家庭内では幼少時から姉に嫌われていた。
姉は私を徹底的に否定し、時には暴力も振るった。
成長してモラハラについて調べていたら、姉の行動がそのまま書いてあった。
上に挙げたのはほんの一例で、ほぼ全ての年代で万遍なく人から嫌われていた。
いつの頃からか、「自分は嫌われ者なんだな」と自覚し、中学生くらいの頃はそれでも自分から他人に話しかけたりもしたが、高校生になったらもう完全に諦め、自分から他人に接触することはやめた。
自分では気づいていない、悪いところもあるのだろう。
でも、ニコニコ笑いながらどぎついことを言ってきたり、頭に紙袋をかぶせて集団で叩いたりするような人が人気者で、何も悪いことをしていない私はなぜ嫌われるのだろう、と先日ふと思った。