2014-04-26

夢の話

寝ている間に見る方の夢の中のシーンで、長い間覚えているものがいくつかある。

最近ようやくそのうちのひとつが何のシーンであるのかが分かったのでここに書いておきたい。

今回何であるかが分かったのは、目の前に山がある夢だ。

この夢は数年前に見た。

それはこんな内容だ。

目の前に大きな山が見える。

自分はその山を真っ正面から見ている。

その山は、周囲の山の高さと比べて考えると、相当大きな山であることが分かる。

ただ、山と自分との距離はそこそこあるから見上げるほどではない。

自分の目の前50cmくらいの距離で、自分の視界を遮るものが見える。

それは自分と山との直線上ではなく、少し外れた位置にある。

それは、左右両方の前方にある。

加えて、自分の横にも何かがあると感じられる。

前方をよく見ると山へ続く太い線が見える。

続いて、下に降りる感覚があることに気づく。

どうやらこの太い線は道路のようだ。

とすると、自分は車に乗っているようだ。

下に降りる感覚は、車が下り坂を走っているためだ。

ここまでが夢で見たシーンだ。

この夢について考察する度に、おそらくこの夢は幼い頃に家族ドライブに行った時の記憶が再現されているのだろう(とすると50cmほど前方にあった影は両親の後ろ姿だ。横に感じた存在感は兄だろう)という説と、それにしては緊張感のようなものが感じられたから、家族旅行記憶ではないのではないか(その頃観たテレビ映画かのシーンを思い出していただけではないか)という説が自分の中で対立していた。

その後、自分で車を運転するようになり、各地をドライブするようになってからは、おそらくあの大きな山は富士山だろうと考えるようになった(東名高速下り線で目の前に富士山が見える箇所があったはずだ)。小学生の頃、家族東名高速を使って静岡方面ドライブに行った記憶があるから、その時の記憶が思い起こされたのだろうということでほぼ納得していた。

ただ、あの緊張感というか、空気が張りつめた感じ(例えるなら、新入社員入社一日目に感じるような緊張感)を小さい頃に感じたことはない。それが気になっていた。もやもやしていた。

このもやもやした状態が数年続いていたが、ようやく今月(2014年4月)になってすべてがはっきりした。

あの山はやはり富士山だった。

そして自分の目の前にあった視界を遮るもの自分の両親の後ろ姿だった。

自分はやはり実家の車の後部座席に座っていたのだ。

そして、あの夢で感じた緊張感は、自分の横に座っているのが兄ではなく、妻であったためだった。

どういうことかというと、私が数年前に見た夢は、過去記憶の再現ではなく、自分の両親が妻の実家(妻の実家静岡方面にある)を訪問する際に、付き添いをした際の車中のシーンだったのだ。つまり、数年前の私は今月のドライブの夢を見ていたのだ(こういうのも予知夢というのだろうか)。

妻と両親が顔を合わせるのはこの日が2回目だったから、緊張感を感じ取っていたのだろう。

自分ストックしている(つまり、長い間覚えている)夢は、こういった、お金にもならなければ災害を予見するようなものでもない。

本当に日常のシーンばかりだ。それも自分の周囲のごく狭い世界のシーンだ。

ただ、すとんと納得できると少しうれしいものがある。

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