介護のため、一人暮らしをしていた祖母を母が家にひきとりました。
こうして、母と母の母であるところの祖母と一緒に暮らしてみると、妙なことに気が付きます。
ふたりの味覚の好みがことごとく違うのです。
母の料理は薄味、食材は野菜を多く使うほうです。アルコールは少量でも真っ赤。
対して祖母は、辛さと酸味の強い料理が好きで、ともかく肉食。毎晩ビールで晩酌を欠かさない。
祖母の料理で育ったはずの母が、彼女のものと全く違う味を好むようになったというのはちょっと不思議。
子どもの味覚は幼少期に決まるというので、親と好みが似るものとばかり思ってました。
「子どもの頃は食が細かった」と、事あるごとに祖母が母のことを語るのですが、
単に口に合わなかったという背景があるのではないかと、今更になって思い至ります。
ただ、子どもは親の料理を受け入れるしかありませんが、親は子の料理に不満を言うことが容易にできてしまいます。
「あますぎる」「味が薄い」「酢でもかけなきゃ食べられない」
祖母にとっては、自分の味が正解なので、母の料理は何かが間違っていることになるようです。
(これが孫の料理になると、遠慮があるらしく、祖母は「へぇ」と言うに留まります。その「へぇ」には「この味は違う」という不満が込められています。しかし気づかないフリができる程度のつぶやきになります。)
「家庭の味」とはいうけれど、なにか複雑な背景があるような…。
古今東西、嫁と姑の確執というものは、台所を共有することで生じる場合が多いのではとわたしは睨んでいます。
なので、母と娘であっても、台所権、しゃもじ権の尊重は大事。
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