2013-08-27

ムギが不憫でならない

最初4人でいるときはよかった。

澪律が絡んでても自然と残った二人で絡むという流れになったから。

でもあずにゃんが入ってからはそれが変わってしまった。

唯はあずにゃんに首ったけ。

必然的ぼっちになるムギ

別に寂しいんじゃないの、わたしはただこうやってみんなが楽しそうにしているのを見るのが好きなの、だからまったく問題ないの。

そう言ってムギニコニコしてお茶を淹れるんだろうね。

でもやっぱり寂しいって感じてるのを必死ごまかしているだけだってわかってしまうんだよ。

お茶を入れて当たり前、お菓子を持ってくるのも当たり前になってしまった。

「にこにこしてくれてるだけで救われてるんだよ」と、澪や律は気を利かせて言ってくれるかもしれない。

でも誰よりも自分が一番よくわかってるんだよね。

気を遣って話を振ってくれてもすぐにいつものペアに落ち着いてしまう。

そこにどうしたってムギの居場所はないんだ。

いくらお嬢様育ちで鈍感なところがあるとしてもさすがにいたたまれない空気を感じてしまっている自分がいることにムギは気づいている。

別にあずさちゃんがいけないわけじゃない。

同じテンポで付き合えない自分が悪いんだ。

ムギ必死にそう思ってる。

でも自分でどうにかできるものじゃないから、今の宙ぶらりんな状態で上っ面だけの笑顔を貼り付けている。

せめてあともう一人、落ち着いていて唯とか他のメンツに目をかけられないような地味な子がいればなあと思わざるをえない。

きっとムギは胸にしこりがある思い出としてけいおん部での記憶を頭の奥に無意識に追いやってしまうんだろう。

楽しそうな空間。だけどそこでは自分傍観者。でもその空間にいれたことだけが普通生活をひとときでも過ごせたことが幸せだった。

そうやって自分に懸命に言い聞かせながら、理由がわからない涙、わかっているけど抑えきれない衝動で溢れてくる涙で枕を今晩も濡らすんだろう。

かわいそうなムギ

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん