2012-12-15

田舎で怪我や病気をするということ

地方で怪我をしたときの話をする。

足を折った。

田舎、といっても県庁所在地くらいの田舎想像してほしい。

本当の田舎からみたらまだまだ甘い。

ぶつけた瞬間、

「これは折れてるかもな」

という予感はした。

なんとか靴を履いて外に出た。

タクシーを呼んだ。

タクシーを待つ間、自転車に乗る中学生を捕まえ、向かいコンビニで氷と包帯を買ってもらった。

タクシーで夜間診療をやっている病院に行った。

10km以上は走った。

けっこうな額が吹っ飛んだことを覚えてる。

後日、整形外科に来て欲しいと言われた。

保険証を持っていなかったので、とりあえずその場は全額を支払った。

そして、やはりタクシーで帰った。

金曜の夜だったので、月曜日になり、やはりタクシー病院に行った。

この病院では手術が出来ないとのことで、違う病院を紹介された。

保険証をみせ救急ときの差額を返してもらった。

そして、タクシーでまた10kmほど走って、紹介された病院へ。

タクシー代というのは、たいして良い給料をもらってるわけでもない、普通20代一人暮らしをしてる俺にとっては重かった。

車が運転出来ない状況では、タクシーが唯一の足だ。

電車乗れよというのは、田舎では通用しない。

電車バスも、都市間をつなぐもので、日常の足ではありえない。

手術が必要だという。

手術日を指定され、その前日にもう一度来て欲しいという。

やはりタクシーで帰り、手術前日に荷物をまとめ入院手続き。

やはりタクシー

怪我をした話というか、タクシーに乗りまくった話になってしまった。

でも、こういう事態は、あと何十年後かは日本中に起こるんだ。

運転が出来ない単身の高齢者病院に行くためには、タクシーしかないだろう。

足の怪我じゃなかったら大丈夫という話じゃない。

80歳、90歳になっても運転をさせればいいというのか。

田舎アニメが見れなくて困る。

とか、そういうレベルの問題じゃない。

田舎での生活は、怪我や病気をしたら送迎してくれる家族、年をとったら介護してくれる家族がいて成り立つ。

単身者にはつらい。

  • 大変だったね。 高額医療費を請求する時、病院までのタクシー代も出るから、 領収証取っておいて年末に確定申告するといいよ。 自分も中途半端な所に住んでる。 数少ないバスを探...

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