まず、イジメというのは人間の本性から発揮される現象であり、現在の学校制度を維持する以上、
自然に発生し続ける問題であって、放っておけば消えてなくなる類の問題ではありません。
次に、イジメがなくならなくても社会は問題なく機能しているということです。
それゆえ社会はイジメ問題というものについて、たいしてコストをさく気がありません。
例えば致死率の高いインフルエンザでパンデミックが起こった場合、感染者は直ちに
隔離されますが、イジメが起こった場合の対応はというと、せいぜい学級を分ける程度です。
イジメの実態を学校側が調査するというのも傍から見ていると気が狂っているように見えます。
学外の調査機関には頼めないのでしょうか。どうして教師はイジメを隠蔽するのでしょう?
学校や世間はイジメの発生件数にしか興味がないからでしょうね。
教師個人の技量やモラルに依存して対処をさせていることにも問題があります。
既存の体制や世間の価値観を変えていくには、一体どのくらいの労力がかかるのでしょうか。
イジメ対策と言われているものが、あまりにお粗末なのは何故なのでしょう?それは、
それ以上のコストを費やしてまで、イジメ問題を根本から解決する理由がないからです。
ある問題に対して、それを解決するためにかかるコストが、問題を解決することで
得られる利益を下回る限り、問題の解決は見送られることになります。
イジめられるような立場の人間がどんなに苦悩して、時には自殺していたとしても、