2012-06-06

http://anond.hatelabo.jp/20120606152600

あってるとも言えるし間違ってるとも言える。

そういう統計がでてるなら、統計としてはもちろん正しいよ。

単純に見る時間長い人のほうが買ってるのは事実なんだから

でも問題になるのはデータ解釈のほうだよね。

そういう解釈で正しいようなデータの取り方してるか? って。

で、同じ広告において、見る時間が長いほうが短い人より買う確率が高い、って話なら元増田のいう懸念は当たってると思う。

因果関係の取り違いっていうか。

でも、見る時間が長い、ってそれだけじゃないでしょ。

仮に利用者数が同じ電車があったとして、車載広告を載せるなら、利用時間の長い鉄道に出すのと短い鉄道に出すなら効果はどうなるか?

ムービーストーリー等でひきつけて、注視させる時間を引き延ばした場合、ぱっと見て面白みのない広告に比べて効果はどうなるか?

そんなことが考えられるよね。

例えばさ。

注視する時間を引き延ばすことに成功した場合、ああこういう商品があるんだなあって認知させることに成功する確率は単純に高くなると思う。

そしたら、見る時間が長い広告と、見る時間が短い広告なら、長い広告のほうが商品認知度が高い、って統計になって、興味あるから見る時間が長い、ってのとは違うよね。

だって、商品認知度だもの

興味あるかないか知ってるなら、すでに認知してるわけじゃん。

これって単純に広告面白みだよね。

こうやって主体を人じゃなくて広告に変えると、ちょっと印象が変わるよね。


そして次に、認知度が高い商品は低い商品より売れる、って統計があったとする。

で、さっきの統計と組み合わせて因果関係を説明すると、無理やりでも見る時間の長い広告を作ったほうが売れる、って話でもちろん成り立つ。



まりですね。

元増田のいうアプローチで正しいかどうか? って話に対しては、広告の種類も見る人も商品もほんとに様々なものを全部ひっくるめてなのか、

同じ広告で単純に見る時間の差なのか、そういうデータ収集法の注釈がないとなんとも言えないです。

検証するためには、同じ商品で違う広告を用いて注視時間を変えることに成功した場合どうなるか、を調べるとか。

20種くらいの広告スライドショーさせて全部注視させ、15番目の広告の表示時間を変えてみて、欲しいと思った順番を被験者に書かせてみた場合、15番目の商品に順位変動があるか、とか。

そういうのがいるかもね。



まあしかしですね。

こういうのって様々な広告からデータあつめて、検定して有意差あるか見るわけだから一定エラーがでます

確率的に、見る時間が違っても売れ行きがまったく変わらない商品ってでてくるはずなのね。

それどころか逆に、見るほど売れない、とかもあり得たり。

から、新商品を売るにあたり、こういう統計にのっとって広告をうてば、この商品は売れるか?

と言われれば、確率は高い、としか言えないよね。

記事への反応 -
  • 例えば、 「商品を5秒見た人に比べ、10秒見た人は購入する確率が2倍高い」 という統計があった場合、 「商品を無理矢理にでも10秒見せる方法を考える」 というやり方は正しいの? 興...

    • あってるとも言えるし間違ってるとも言える。 そういう統計がでてるなら、統計としてはもちろん正しいよ。 でも問題になるのはデータの解釈のほうだよね。 そういう解釈で正しい...

      • だから、新商品を売るにあたり、こういう統計にのっとって広告をうてば、この商品は売れるか? と言われれば、確率は高い、としか言えないよね。 違う。 「確率が高くなるような...

        • そりゃまあおっしゃる通りで。 確率の高くなるモデルを用いてるからって言ったらそれまでだね。 今回は広告見る時間について、って話が前提だから、その一点についての話でそう言っ...

          • 確率の高くなるモデルを用いてるからって言ったらそれまでだね。 だから「それまで」のもんなんだと思うぞ。特にマーケとか社会学系の統計は。 「物理的に妥当である」とかそうい...

    • 因果と相関を混同している典型例で、数理的なテクニックとして定式化することができない統計モデリングこそが本質だと理解できていない、単に数値をいじくってt値だの何だのの評価...

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