2011-03-20

被災者の心の傷忘れずに

 読売巨人軍など主催セ・リーグが、29日に開かれる。NPB加藤良三コミッショナーは「今年の公式戦は全試合被災地被災者へのチャリティー試合とする。」と表明したしかし、東日本巨大地震犠牲者の全体数さえまだわからないこの時期に、セ・リーグを開幕しければならない理由はあるのか、疑問だ。

 コミッショナーは「『野球』を通して被災地被災者はもちろん、日本に、世界に元気を与えることが仕事であり、責務であり、使命でもあると考え、『前に進む』決断をいたしました」と説明する。

 試合収入を少しでも多く集め、カネを儲けたいとの気持ちはわかる。しかし、興業が主眼で、エンターテイメント要素があるプロ野球は、今開くべきかどうか。

 スポーツ界では、Jリーグが公式戦全試合の月内中止を決め、同じ20日開催予定の板橋Cityマラソン東京都)と全日本実業団ハーフマラソン山口県)も中止された。予定通りの開催を決めた大会もあるが、一般のイベントにも自粛が広がっている。

 フジテレビが行ったアンケートではセ・リーグの開幕延期を求める意見が93%。選手会ではボイコットストライキを求める声が、相次いでいるという。

 いつからなら開催OKという答えはない。しかし、少なくとも29日ではないと思う。義援金集めが目的なら、もっと効果的な方法があるはずだ。被災者の心の傷は、遠く離れた東京に住む私たち都民想像をはるかに超えているだろう。主催者や参加する選手にはそれを忘れてほしくない。

  • よくわからないんだけど、イベントを自粛する意味ってあるの? 経済を回したほうが復興には有利だと思うのだが。

    • もちろん原則的にはイベントはがんがんやった方がいい。 ただしプロ野球ナイターのような電力バカ食いするようなものは別かと。 西日本や夜10時以降(!)とかにやるなら問題ないだろう...

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