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2022-04-09

anond:20220409111247

新潟ロシア村の昔の記事などをスクラップしているブログがあった

https://blog.goo.ne.jp/agano1/c/00f06c1d121349a550efb806ba7d1f78

記事が多くて全部は読んでないけど元増田は懐かしさにひたれるかも

Wikipediaによるとメインバンク破綻資金繰りに行き詰まって閉鎖(2004年)なんだね

ロシア思ひ出

と言っても、俺はロシアに行ったことはない。

俺の田舎ロシアテーマパークがあって、それの思い出がとてもきらきらしいのに何で今こんなことになっちまってるんだろうという懐古話だ。

新潟ロシア村

ググればWikipediaは出てくるが、写真が既に潰れたあとの廃墟画像しかない。

でもあそこはとてもきれいな、光り輝くような場所だった。少なくとも俺の脳内では。

新潟なんて、特に冬は、毎日たいていどんより暗い。雪降るし雨降るしみぞれも降る。

関東から嫁いできた俺の母親は俺の幼少期のころからうんざりしていたようで未だに愚痴る。晴れの日が本当に少ない、寒くて暗くて気が滅入ると。

でもロシア村ではそれが反転する。

あそこでは雪が降ってる方がいい。明かりをたくさん灯すので、暗い方が映える。暗い中に白いものが舞っているのが照らされて見えるのも美しいが、施設のものがとてもきらきらしく作られていたので明かりが灯るとそこらじゅう何もかもが輝き出しているように見えた。

教会のあのタマネギみたいなかたちの屋根ステンドグラス、当時の俺の身長の何倍くらいあったのか、大人でも見上げるような高さの大きなクリスマスツリーに飾られた玉飾り。

反射された光が雪の地面に落ちて、なお光っている、その光景

ロシア伝統衣装で着飾った、完全にスラブ系の顔立ちのスタッフたち。

明るく照らされた館内に敷かれていたカーペット

土産物マトリョーシカの、俺の小指の一関節分くらいしかない一番小さいやつに至るまでに手描きで施された繊細な模様。

全部、とても、きらきらして綺麗だった。

ハスキー犬かひょっとしてマラミュートだったのか、でかい犬が何頭か飼われていて犬ぞり体験とかやっていた。乗りたかったが乗れなかった。時間がなくてだったか、それとも犬ぞりやるには雪が足らなかったんだったか

マトリョーシカと、あとサンタクロースガラス細工を買ったはずだ。ロシアサンタは青いのだと紹介されてて、青いサンタガラス人形を買ったはず。深い濃い青のサンタ。どこ行っちまったかなあれは。

それと、アライグマ尻尾のついた、毛皮の帽子子どもに買い与えられたものから流石にマジモンの毛皮ではなかったはずだが、いかにもそれっぽいかたちの、そして実際ちゃん暖かい帽子。めちゃめちゃ気に入って何年かかぶっていた。本物の毛皮のマフとかも売っていて、とても手触りが良かった。

あとなんか、キャビアとか食べた気がする。三代珍味だつって親が食わしてくれたのだが、そもそも当時えらい偏食だった俺には何がそんなに評価されている旨さなのかよくわからなかった。あんまりしょっぱくもなくて、なんかこう、変な味だったような、「なんじゃこりゃ」ってなった記憶けがある。ボルシチも食べたんだろうが、ちょっと変わったビーフシチューみたいな感じだったような。あんまり記憶にない。

記憶にあるのは子ども3人連れでヘトヘトで食堂の長椅子(俺の向かい)に腰掛け子どもに何か食わせながら父を待っている厚着した母親

あとはとにかく、きらきらしてきれいな建物土産物屋とスタッフたちの姿ばかりだ。

寒くても暗くても何も気にならなかった。毛皮は暖かく、建物は照らされ、ステンドグラスは色とりどりで輝くようだった。

電気の明かりも当然あったが雰囲気出すためかガチロウソクも随所にけっこうあって、その小さな火の灯りがものを照らすさまが美しかった。

俺にとってのロシアは寒くて美しい国だった。

Wikipedia写真は閉園後の廃墟だし、検索キーワードサジェスト心霊がどうのこうのとかだし、今のロシアとくりゃご覧の有り様だが、

俺にとっては寒くて薄暗い中できらきら輝いている、青いサンタアライグマ尻尾帽子の国だったんだ。

どうしてこんなことになっちまったんだろう。

 
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